戻る

 

 
柏   島   石   堤



   かしわじませきてい



    高知県史跡           指定年月日 : 昭和28年 1月29日


 
   高知県幡多郡大月町柏島  ・  大月町
         


   大月半島の先端部に位置する柏島は、豊後水道の出口で、東は半島、西は沖ノ島との水道にあたり、潮流が激
  しく、波も強いため浸食も激しい。
   土佐藩執政野中兼山は、承応年間(1652〜1655)から約7年をかけて、浸食防止、防波の石堤を構築、住民生活
  の安全を施した。 その後の改修により、現在の防波堤は原型の通りではないが、規模と堤の形状はは当時のも
  ので、下部には兼山時代の石組みが残存する。
   石堤は、柏島の北東部にある集落を包囲して波浪から保護する堤(約700m)と、島の南東端から対岸の半島に
  向けて水道の流速を緩和するために、約310m延伸した堤の2つである。 延伸堤によって、集落の東方海面は、
  一種の湾状となり良漁港になった。