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田  ノ  口  古  墳



   たのくちこふん



    高知県史跡          指定年月日 : 昭和28年 1月29日



   高知県幡多郡黒潮町下田の口  ・  黒潮町
         


   国道56号沿いの黒潮町立田ノ口小学校に近い東側の山すそに、この古墳は立地する。
   古墳時代後期の横穴式石室を持つ古墳であるが、羨道(せんどう)部はすでに破壊され、玄室の一部を残すだけに
  なっている。 墳丘も円墳ををなしていたといわれているが、今はそれもなくなっている。
   副葬品も散逸(さんいつ)しているが、須恵器(すえき)と瑪瑙(めのう)製の勾玉(まがたま)を出土した記録が残っている。
   明治40年(1907)に土地所有者の松田徳治さんが、畑地を開墾していた時に発見したもので、当時としては幡多郡
  唯一の横穴式石室の発見ということで、県の史跡に指定された。 その後、古津賀古墳(四万十市)の発見などが
  あったが、幡多郡は高知県中央部に比較すると後期古墳が数少なく、その点で貴重である。