ひらいしのちちいちょう 国指定 天然記念物 指定年月日 : 昭和 3年 1月18日 高知県土佐郡土佐町地蔵寺平石 ・ 土佐町 イチョウは、中国原産、雌雄異株の落葉高木で、日本では古くから神社や寺院の境内に植えられ、近年は街路樹 としても利用されている。 樹幹や枝から時々大きな気根が垂れることがあり、これを乳と呼んでいる。 平石の「乳イチョウ」は、樹高約30m、根元周りが約11mの巨樹で、地上約5mのところで数本に分かれ、大小50余り の気根(乳柱)が垂れ下がり、典型的な「チチイチョウ」の形状を示している。 かつては、周囲約1m、長さ約3.5mに達する気根があったといわれているが、台風などの影響で気根の一部が損傷 したり、根元近くの樹幹に腐朽が生じたりしている。 しかし、樹勢はなお旺盛のようである。