むろとちょうにしでらのやっこそうじせいち 高知県天然記念物 指定年月日 : 昭和27年10月27日 高知県室戸市元 金剛頂寺(西寺) ・ 金剛頂寺 ヤッコソウは、四国、九州の暖温帯に分布する寄生植物で、スダジイの根に群生する。 明治39年(1906)に、土佐清水市加久見で山本一によって発見され、牧野富太郎が命名・発表した土佐ゆかりの 植物である。 県内では、東洋町、室戸市、土佐清水市などに生育地が知られている。 室戸市のヤッコソウの自生地は、通称「西寺」と呼ばれている四国八十八ヶ所霊場第二十六番札所である金剛 頂寺の境内にある林で、スダジイの根元に多数みられる。 高さ10cm内外の小型の植物で、花季は晩秋(11月下旬〜12月上旬)、落葉の中から白色の花が出現する。 四国では、高知県のほかに、徳島県にも分布していることが知られている。 ※ 指定当時の安芸郡室戸町は、現在の室戸市。