きらがわぼうらんじせいち 高知県天然記念物 指定年月日 : 昭和29年 7月20日 高知県室戸市吉良川町 御田(おんだ) 八幡宮 ・ 御田八幡宮 ボウランは、近畿地方南部から琉球、台湾など暖温帯〜亜熱帯の海岸に分布する常緑のランで、日本では太平 洋岸に稀にみることができる。 長さ10〜40cmの棒状を呈し、樹上に着生する。 高知県では、室戸市吉良川町御田八幡宮の境内に自生しており、そこではイヌマキ、スギ、モッコク、エノキなどの 樹幹や枝に叢生(そうせい)している。 花季は夏(7〜8月)で、淡黄色の小花をつける。 昭和62年2月に自生地の御田八幡宮で火災があり、ボウランとボウランが着生している樹木に一部被害があった が、大部分のボウランは被害を免れ、その後も正常に生育している。