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宿 毛 市 押 ノ 川 の 化 石 漣 痕



   すくもしおしのかわのかせきれんこん



   高知県天然記念物                 指定年月日 : 昭和32年10月22日



   高知県宿毛市押ノ川ホドオカ山採石場
         


   国道56号線南側の山の採石場近くにある。
   昭和32年(1957)橋田庫欣(くらよし)氏が発見した。
   宿毛−中村間の低地が中筋地溝帯になっており、この地溝帯下部第三系砂岩の少なくとも3枚の層面で観察で
  きる。 走向北70°西、傾斜 54°南で約10m続く。方向をやや異にする水流作用の複合漣痕である。
   この地層ができた当時は、このあたりは深く入り込んだ入江の奥であった。
   波長12〜13cm、波高1.5〜2.0cm。 水流の進行方向にほぼ平行なリルマークがあり、このような複合漣痕と細流
  痕との合併痕は非常に珍しく、ほかに例を見ない。