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出 井 渓 谷 の 甌 穴 群



   いでいけいこくのおうけつぐん



   高知県天然記念物      指定年月日 : 昭和40年 6月18日



   高知県宿毛市橋上町出井 (はしかみちょういでい)   ・  宿毛市
         


   宿毛湾に注ぐ松田川の上流で、愛媛県境から約100m下流の出井渓谷または轟渕(とどろぶち)にある。
   一帯は、白亜紀四万十層群の砂岩・泥岩から成るが、黒ウンモカコウ岩が貫入している。
   このカコウ岩の東端から延長200m、幅40mの河床に大小200以上の甌穴が作られている。
   形はだ円形の長径が流れの方向に並ぶものが大部分で、円形のものは15%程度である。
   だ円形のものは、長径1〜1.5m、短径1m以下で、深さは0.3〜0.5mが大部分である。
   円形のものは、径0.4〜1.5m、深さ0.2〜0.9mである。
   概して甌穴生成期の老年期に近く、浸食が進んでいるが、壮観である。