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白髪山八反奈路根下がりヒノキ群生地




   高知県長岡郡本山町  ・  農林水産省



   しらがやまはったんなろねさがりひのきぐんせいち



   高知県天然記念物                   指定年月日 : 平成28年 5月17日



   白髪山南斜面「八反奈路」は地質学的には主に蛇紋岩の露頭及び蛇紋岩の崩積土・土壌で形成されている。そこに群生する「根下がりヒノキ」は、たこ足状に根が地面から立ち上がり、その上に巨幹がそびえるという一風変わった樹形をしており、これは幾世代にもわたり「切り株」や「倒木の株」の上で天然更新が繰り返されて現在の姿をとどめるに至ったと考えられ、「根下がりヒノキ」が形成されるプロセスを観察できる生態学上貴重な林相であるといえる。  併せて、「根下がりヒノキ」群落に隣接する気候的極相であるブナ・ヒメシャラ群落及び谷部の湿潤地には渓畔林の主要構成種であるケヤキ・トチノキが優占する落葉広葉樹林の群落があり、これらの群落はこの地域を特徴付ける極めて貴重な自然林であるといえる。