日高村教育委員会 本文へジャンプ
小村神社と国宝・金銅荘環頭大刀ほか 【下分宮ノ内】

小村神社と牡丹杉 小村神社 ≪村指定文化財≫

 土佐国二ノ宮。
 587(用命天皇2)年創建と云われ、国宝である「金銅荘環頭
 大刀」が御神体。その他、重要文化財指定の木造菩薩面二
 面、県有形文化財指定の蓬莱鏡二面など、多くの文化財が
 残っています。
 創建の由来としては、当時この地を支配していた高岡の首と
 日下氏が、先祖の国常立命を祭って環頭大刀を御神体とした
 と云われています。
 現在の社殿は1705(宝永2)年に造営されたもので、壮大にし
 て堅牢、構造は見事なものであります。
 神木である牡丹杉≪村指定天然記念物≫は社殿の背後に
 あり、樹齢1000年とも云われています。また伝説によると有
 事の際に杉の梢が光り、燈明杉とも呼ばれます。
 国道33号線沿いに面する表参道の両側に、日下の[千本杉]
 と呼ばれる杉の大木があります。
 2008(平成20)年、神社の向かいにJR小村神社前駅が開業
 し、神社周辺へのアクセスがより便利になりました。


金銅荘環頭大刀拵・大刀身 金銅荘環頭大刀拵・大刀身 国宝

 小村神社の御神体で、1958(昭和33)年国宝に指定。県内で
 も3つしかない国宝のひとつに数えられます。
 [双竜銜玉]の環頭と[倒卵形]の鍔という特徴から、製作年
 代は古墳時代末期と推測され、大刀としては日本最古の伝
 世品と云われています。
 大刀身は錆びていたものを研ぎ直したもので、反りのない片
 刃の直刀に仕上げてあります。
 毎年11月15日の小村神社大祭の時に一般公開されていま
 す。


木造菩薩面 木造菩薩面 二面 国指定重要文化財

 平安時代後期の作。
 両面ともに大きく束ねた宝髻を低く結い、緩やかにカーブを
 描いて外に張り出す宝冠をつけ、垂髪が二条耳をよぎり、穏
 かな肉付けのやさしい相好をつくっています。
 クス材の一本造で、表面に彩色を施し、墨彩・墨描が交えら
 れています。
 写真左の面は穏和でおだやかな表情、写真右の面は微笑ん
 でいるような表情となっており、時代の特色を備えた[行道
 面]の優品です。


蓬莱鏡 蓬莱鏡 県指定有形文化財

 二面ともに中世の和鏡で、銅鏡にして鏡背文は蓬莱で素鈕、
 蓬莱文は巨岩に松、洲浜または荒波、それに鶴亀が遊び、
 空に雲が浮かぶ図柄になっています。
 方鏡の鏡面には針書で3行にわたり「種子(バン)/康安2年
 (1362、南北朝時代)/藤原重利敬白」と銘されています。
 両鏡とも鏡の上部に0.5mmの両孔をもち、懸吊して御神鏡と
 したと思われます。




その他、小村神社蔵の文化財 ≪村指定文化財≫

木造菩薩面、後奈良院和歌短冊、須恵器 壺、銅鉾 二口、伝 小野道風書 竪額、仁治元年の棟札、
板絵 三十六歌仙 九枚、小村神社頭家なばれ(無形)



小村神社へのアクセス

大きな地図で見る


国道33号線沿いの参道入口

千本杉前の参道

参道沿いの千本杉

拝殿と牡丹杉(燈明杉)