高知県立
高知西高等学校


〒780-8052
 高知県高知市鴨部2丁目5番70号
TEL 088-844-1221/FAX 088-844-4823
email:nishi-h@kochinet.ed.jp
  本文へジャンプ

高知西高校SELHi最終研究発表会(平成18年2月17日)

 

「グローバル・エデュケーションⅠ」
の公開授業への質問と回答

 

【授業の準備】

Q1 教材作りなどは、どのくらいの年数をかけて、どのように(教員の分担)したか?その際、ALT、NET等はどういう役割を果たしたのか?


教材作りや授業の指導方法についての準備には、約1年かけました。

SELHi研究開発の指定を受けた1年目(平成15年度)に、5回にわたって鳥取大学のKip Cates先生によるグローバルエデュケーション(以下GE)の集中講義を受け、教科としてのコンセプトや教材・授業方法について体系的に学びました。

その講義で学んだことに基づいて、4人の担当者が順番に授業案を作成し、その後4人全員で改めて検討するという形を取りました。具体的には、各教員が合計10テーマのうち、それぞれ2・3のテーマについて指導案を作成しました。それについて4名全員でディスカッションを繰り返しながら最終指導案を決定しました。

なお、これまで教材づくりは全て日本人教員だけでALTは関与することはありませんでした。今後については、担当教員の中に入り、英文教材のリライトなど教材づくりの面でも協力してもらったらどうかという意見もあります。

 

 

【評価】

Q2 評価の仕方について、各運用能力をどのように評価するのか、Global Awarenessを具体的にどのように評価するのか、などについてもう少し詳しく教えて下さい。


GEⅠでは、global awareness については、ほとんど評価していません。GEⅡのエッセイライティングの中で評価の中に入れています。(資料「Kochi Nishi High School Global Educationpp.171-172 参照)シラバスの中にもありますように、生徒がどれだけ積極的に授業に参加し貢献できたかをポイントに換算して、テーマ学習ごとに担当教員が評価しました。また、ポートフォリオチェック票に生徒の自己評価を記入させ、定期試験のときに、年間4回、自分のとりくみの評価を行うよう指導しました。(「研究開発実施最終報告書」p.196参照)

 

 

【授業の効果・課題】

Q3 このグローバルエデュケーションの授業で生徒にとって効果的であったと思われること(効果が見られたこと)、今後の改善点などを教えて下さい。


■効果的だったと思われること■

① 世界の国の名前から宗教などのグローバルな問題について幅広い知識が身に付いたのではないか。2単位の授業の割にはかなりのインパクトを与えられた。

② 英語圏以外の民族、言語、文化などについても広く学習できた。

③ 生徒の身の回りの、日々の生活の中で起きていることがらを調べたり、学習することができた。

 

■今後の課題など■

① テーマ学習にウェートが置かれ、言語的な学習内容が系統的に配置されていないので、授業の中で言語学習の目標をもっと明確にして行く必要がある。

② テーマ学習において、もう少し短いスパンの活動を頻繁に取り入れる。具体的には、少し教える⇒リサーチ学習を行う⇒英文小エッセイを書く、という一連の活動を数多く取り入れ、エッセイライティングをもっと授業の中に取り込んでいく。その集大成として、GEⅡのエッセイライティングにつなげる。

 

【グループ編成】

Q4 4つのグループは習熟度別かどうか?


英語科は男子生徒が少ないので、その人数は調整しますが、その他は無作為にグループ分けを行います。今年度は、2度編成しました。

 

 

【文構造・文法などの指導】

Q5 文構造の解説と文法アイテムのinputoutputのためのactivity/lectureにかける時間はどの程度で、その手法はどのようなものか?


ご質問の「文構造の解説や文法」の指導には、この授業の中では特別に時間を割いてはいません。英文の内容理解に最低限必要とされる説明はするときもありますが、既習の文法力で読める英文を与えるよう心がけています。

 


© Kochi Nishi Senior High School All rights reserved