高知県遠隔授業配信センター


遠隔授業配信センターについて


  高知県では、高等学校の生徒数の減少が続く中、特に中山間地域の高等学校において、配置される教員数の関係から、開設できる選択科目に制限がかかり、生徒 の進路希望に応じた選択科目の設置が困難であったり、多人数との交流の機会が少なかったりするなど、高等学校教育の 質の維持や教育機会の格差の解消に課題がありました。
 そのため、高知県教育センターは、平成 27 年度から平成 29 年度まで「多様な学習を支援する高等学校の推進事業」、平成 30 年度には「高等学校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業」の指定を受け、遠隔教育における学校体制の構築と生徒の能動的な学習を支援する 汎用的な学習指導方法の研究を行いました。
 令和元年度には、高知県教育センターおよび中山間地域の学校5校に遠隔機器を導入し、元年度末までに中山間地域の 小規模校 11校と教育センターに遠隔教育システム機器が設置されることとなりました。これにより、遠隔機器が導入された県立高等学校は、県内高等学校のおよそ3分 の1となりました。
 令和2年度は、教育センター内に新たに「遠隔授業配信センター(高知県立岡豊高等学校教育センター分室)」を設置 し、各校のニーズに応じた単位認定を伴う遠隔授業の配信を開始しました。
 遠隔授業配信センターは、年間を通して授業を行うとともに、授業以外では、進学対策補習や、公務員試験対策補習を 実施しています。また、キャリア教育の観点から、特別授業として県外講師による講演も実施します。加えて、各校の生 徒会の交流や英語ディベートの練習試合など、学校同士で行う様々な形態による遠隔教育システムを活用した取組の支援 を計画しています。

 遠隔授業配信センターは、今後も、さらなる可能性を秘めた遠隔教育について、引き続き研究を継続していきます。



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