別紙2 認定基準

1 加味する基準要素

 

(1)管理職の指導経過


区 分

  指 導 頻 度

指導内容

指導期間

  指 導 者

ランク1
 

ほとんどなされてない
気がついた時に、たまに

注意する程度
短時間

短期間
1年目

当該校管理職
 

ランク2
 

気がついた時、その都度
 

相当程度指導
ある程度の時間

1年間
1年以上

管理職のほか同僚も
複数の管理職

ランク3

 

頻繁に、日常的に指導
計画的に指導
 

重点的な指導
長時間(累計も)
 

1年以上
長期間
 

複数の管理職
2校以上で複数
 

(注)この表は、全ての項目の該当部分をチェックし、項目によりランクの違いがあって   も全体として総合評価してランクを定める。

 

(2)指導への本人の対応状況


区 分

  指導を受ける前

指導を受ける際

指導への理解

 指 導 結 果

ランク1
 

自分の課題をある程度認識している

率直な態度
 

理解している
 

改善しようと努力 課題認識の深まり 

ランク2
 

多少は認識している
 

ある程度、聴く姿勢を持つ

ある程度理解している

改善しようとする姿勢はある

ランク3

 

全く自覚がない

 

指導を受け流す
聴こうとしない
 

全く理解できていない
 

改善する意思はない

 

(注)考え方は、(1)表と同じ。

 

(3)子どもたちや保護者の反応、学校内外の関係者の意見、医師等専門家の意見など


区 分

  子 ど も た ち

  保 護 者

内外の関係者

 医師等専門家

ランク1
 

多少なりとも信頼関係を維持

多少苦情がある
 

心配の声が生じている

多少の努力で改善
支援するよう提言

ランク2
 

信頼関係が崩れつつある
不満が大きくなる

相当程度の苦情がある

相当範囲から心配の声出る

相当の努力を要する
改善に時間を要する

ランク3

 

信頼関係はない
拒否の姿勢が出ている
 

苦情が殺到する
信頼関係がない
 

多くから懸念される
 

改善の見込みが立たない
 

(注)この(3)表は、表のうち該当項目の中で、特徴的な部分をチェックし、項目によりランクの違いがあっても全体として総合評価してランクを定める。

 

2 分析・分類表とのクロス

 

(1)クロス分析表の作成

  @縦軸(Y軸)に「加味する基準要素」をとる。

   加味する基準要素(1)〜(3)の各項目それぞれをすべて、下記Aの「分析・分類表」の該当項目毎に当てはめる。

  A横軸(X軸)に「分析・分類表」から該当項目を抜き出す。

   複数項目該当の場合は、項目毎に上記@とのクロス分析表を作成する。

   該当項目が4項目以上の場合には、その中で特徴的な上位3項目を抽出する。

   各項目中に複数の該当細目がある場合には、それぞれについて具体例を参考に検討を加えた後、課題のウエイトの高いものや重要なものを中心に総合的に判断して、当該項目のランクとする。

  BX軸、Y軸のそれぞれの該当ランクが交差する地点をチェックする。

 

(2)クロス分析表の見方、考え方

  @X軸、Y軸の内容から、右・上に行くに従って課題は重い。逆に、左・下に行くほど課題の程度は軽い。

  AX軸の各項目の課題の程度、Y軸の要素の程度には、それぞれ個人によってウエイトの差がある。

   そのため、例えば、3項目のうち2項目が「右・上」であっても、全体の3項目の総合評価では課題の程度は中程度とされる場合や、「右・上」は1項目のみ、あるいは、全くなくても全てが中程度以上などで総合評価が深刻なケースとなる場合もある。

  BY軸(1)表の「管理職の指導経過」で、指導らしきものも全くなされていないケースなどでは、検討に挙げることができないこともある。

   また、逆にY軸(3)表の「子どもたちや保護者の反応等」が特に問題なく、(3)表を加味したクロス分析表が作成できない場合でも、他の2つの表の関係で課題があり、検討すべきケースも考えられる。

 

(3)疾病等の場合

  @X軸は、主治医等専門家の意見に基づく個々人の状況分析による。

  AY軸は、それぞれ個別ケースで適用表を検討する。特に精神的疾患の場合における(3)表の適用は慎重な判断を要する。

 

 

3 認定基準

 

(1)3項目が全て重い課題のもの

 

(2)1〜2項目が重く、他の項目は比較的軽くとも複合しているもの

 

(3)該当項目が1項目であっても、課題の程度が重いもの

 

(4)中程度の課題ばかりであっても、該当項目数が多いもの(分析3項目以外にも該当項目があるもの)