高知県土佐清水市教育委員会

生涯学習課 社会教育行政方針

1.基本方針
 今日の目覚ましい科学技術の進歩や経済社会の発展、国際化・情報化・少子・高齢化の進展など著しく変化する社会に適応し、心身ともに、健康で豊かな人生をおくるために、生涯の各期にわたって学習の機会や文化・芸術・スポーツの要望が高まっている。このような状況のなかで、あらゆる社会教育施設を有効適切に活用し、市民参加による生涯学習の充実に努めるとともに、豊かで活力ある「まち」づくりをめざした生涯学習活動を展開する。
 また、人権問題については日本国憲法に保障された基本的人権にかかわる重大な社会問題であり、部落差別・女性差別・障害者差別をはじめ、あらゆる差別を自らの問題として解決に向け努力する人間の育成を図られるよう生涯学習活動を推進する。
2.基本目標
(1)涯学習の推進  
(2)生涯学習体制の整備
(3)学習内容の充実
(4)生涯スポーツの推進
(5)学校教育との機能連携の強化
(6)文化、芸術活動の推進
(7)人権教育の推進
(8)人権教育研究団体との連携
(9)社会教育施設関連団体との連携
3.行政施策
(1)生涯学習の推進
人間が生きていくために必要な学習は、個人の自発的な意志に基づいて、自己に適した手段方法で生涯を通じて行われるべきものである。この生涯学習を市民一人ひとりがより主体的、効果的に行われるようさまざまな教育機能を相互に関連させ継続的、総合的、現実的に整備充実し「いつでも、だれでも、どこでも」学習できる教育システムを確立するよう努める。
生涯学習推進協議会・生涯学習推進本部及び各関係機関と連携を図り、市民の学習ニーズに応じた生涯学習まちづくりの推進に努める。
市民に生涯学習の必要性について啓発するとともに、市民自らが意欲的に学習に参加し、生涯にわたり心身ともにたくましく心豊かに生活が出来るよう生涯学習社会の実現に努める。
(2)生涯学習体制の整備
生涯学習の推進に果たす指導者の役割を重視し、時代の要請にこたえる指導者の育成、確保を図り人的体制の整備と指導者の資質の向上に努める。
生涯学習活動を促進するための拠点となる公民館、図書館、文化会館等の施設相互の連携を深め、より効果的な運営に努める。
庁内組織の再構築を行い、体制の充実に努める。
(3)学習内容の充実
 生涯各期の学習要求や課題に対応した学級、講座、地域活動等を充実するとともに学習情報や資料の提供、学習相談体制の整備を図り、学習内容の充実に努める。
少年教育
(ア) 自然の中で遊びや科学する心の育成及び異年齢集団活動、生活訓練活動等の場と機会を提供し、少年の望ましい人間形成に資する。
(イ) 学校週5日制に伴う郊外活動の充実については、関係機関と密接な連携を図りながら対応に努める。
青年教育
(ア) 青年の学習及び活動を促進するため、リーダとしての専門的知識、技術を習得する機会を提供し、指導者の育成確保に努める。
(イ) 地域に密着した活動を奨励し、社会性の養成に努める。
成人教育
(ア) 成人教育の拡充
生涯学習の観点から、成人の学習意欲の多様化、高度化に対応した学習機会の拡充に努める。
(イ) PTA活動の振興
幼、保、小、中、高等学校各PTAとの連携に努め、会員の意識の向上を図るとともに、心豊かでたくましい青少年を育成するための地域活動や研修の充実に努める。
女性教育
女性の地位向上と、社会参加を促進するための社会奉仕活動等への参加や、学習機会の拡充に努める。
高齢者教育
高齢者が社会的適応、人材活用等によって積極的な生きがいを見い出すための学習や仲間づくり、社会奉仕活動等の機会の拡充に努める。
家庭教育
家庭教育、学校教育上生ずる問題について適切に対応するため、教育相談事業の拡充を図る。
情報技術教育
情報技術のめざましい発展に伴って生じる情報格差の是正を推進するため、講習会を開催し、受講機会の拡充を図る。
(4)生涯スポーツの推進
生涯にわたり健全な心身を育むとともに、うるおいのある豊かな生活を営むため市民一人ひとりが生活の中にスポーツを取り入れ、自主的スポーツ活動を実践していくための条件整備を進める。
これまでスポーツ活動への機会の少なかった婦人・高齢者の健康と体力の維持増進を図るため、多用なニーズに応じたスポーツ教室を開設する。
体育関係団体との密接な連携のもとに、自主的・継続的な活動の和を広げる。
施設の整備充実を図るとともに、指導体制の確立と実践化に努める。
(5)学校教育との機能連携の強化
 生涯学習の観点から、家庭教育、学校教育、社会教育の機能連携を図り、教育全体の総合的成果の向上に努める。
(6)文化、芸術活動の推進
市民文化会館を文化、芸術活動の拠点として、優れた文化事業の実施、豊かな市民文化の創造と積極的な文化活動の活発化を図る。
文化関係団体の育成に努めると共に連携を密にし、自主的な市民活動の推進を図る。
文化財愛護思想を広く住民に普及啓発するために、資料の刊行や文化財に接する機会を提供し、学校教育、社会教育の分野で活用を図る。
埋蔵文化財の保障と開発事業との円滑な調整を図るため、関係者への周知徹底を図る。
(7)人権教育の推進
生涯学習のあらゆる機会と場所において、人権尊重の学習を取り入れ人権教育を積極的に推進する。
学校における人権教育、関係行政機関、生涯学習関係団体の活動等密接な連携のもとに推進を図る。
(8)人権教育研究団体との連携
 人権教育団体等、組織の育成に努め、連絡・提携を強化し研究・研修等により人権教育の推進を図る
(9)社会教育施設関連団体との連携
 社会教育施設関連団体との連携を密にし、組織の育成の推進を図る。

青少年地域活動事業(清掃活動) 地域総合クラブ開発事業(史跡巡り)