本校のある田野町は、高知市から東ヘ約55㎞、太平洋に面した奈半利川河口西岸に位置し、東西2.2㎞、南北４㎞、総面積6.53㎢､人口約2500人の小さな町である。気侯は温暖で、ほとんど降雪をみることがなく、南国土佐特有の澄んだ青と緑の自然環境に恵まれている。

近年、過疎化に伴い町の人口は減少傾向にあるが、施設園芸を中心に町の活性化を図るとともに、企業誘致を行うなど「町おこし」に力を入れている。

本校は、この町の中心部にあり、令和5年度の児童数は108名、学級数は通常学級6、特別支援学級2の全8学級である。

明治7年、田野学館跡に開校以来、校名の変更、校地の移転、校舎改築等を経て令和元年度に145年目を迎え、現在に至っている。

校区の人々の教育に対する期待や関心は高く、学校への協力も積極的で、ＰＴＡ活動も活発である。

児童は、全般に明るく素直であるが、粘り強さや積極性に欠けるなど、まだまだ克服すべき課題も多い。そこで本校では、「やさしく、元気で、かしこい子どもを育てる」を目標にかかげ、その達成をめざして取り組んでいる。