四万十市立利岡小学校 本文へジャンプ
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 四万十市立利岡小学校
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◆更新日2015.8.19
1 研究主題

     「言語活動を高め、心豊かな児童を育てる」

        〜主体的な学びを育てる授業づくり〜

2 主題設定の理由

 

 本校では、児童数の減少により、平成26年度は完全複式、平成27、28年度については3.4年だけの一部複式となった。児童の学力の定着状況としては、全国学力学習状況調査では、国語A+5.5、算数A+3.3、算数B+3.4と全国平均を上回る結果が得られたが、国語Bにおいては、-8.3と低い結果となった。また標準学力検査では、5年生では全国平均だったが、4年生については国語、算数とも厳しい結果が見られた。課題を明確にし、授業改善や教員の指導力の向上及び児童の学力の定着・向上を図ってきたが、1月に行われた高知県学力定着状況調査において、4年生が国語で10ポイント、算数で20ポイントのマイナスとなっており、複式授業における指導方法の工夫や研究は学力の定着と向上への大きな課題と考える。

また複式校の校内研修においては、複式授業の指導法の工夫に対する研究は複式学級の研究授業の機会のみに行われることが多く、全教職員での研究となりにくい状況がある。そのため複式学級担任になった教員が試行錯誤しながら、複式の学習規律の指導や授業づくりを進めることが多くなり、授業展開や指導方法に困難さを感じたり、基礎学力の定着にも個人差、学年差が出てきたりする状況にある。

複式教育の研究及び推進は本校にとって欠かせないものであり、「学習リーダーを中心にした学習」や「一人学び」、「とも学び」など複式授業づくりの研究・推進を全校的に充実させることが単式学級を含めた全児童の学力向上と主体的に学ぶ力の育成につながると考える。  

昨年度は四万十市複式教育研究の推進校として取り組んできたが、本年度は「小規模・複式校における未来づくり推進校事業」の協力校として指定を受け、複式指導の課題や難しさを押さえつつ、課題や見通しを持って学習に取り組める授業展開など複式の長所や特性を生かした「複式授業づくり」の研究を推進校、協力校と連携し、児童の主体的な学びと思考力・表現力の向上を目指していきたい。

3 研究の進め方と方法

○企画計画立案(校長、教頭、研究主任

○二部会研究部教頭、研主、教主)・内容によって校長が参加 
      
   生活部校長、生指、人主、養護

○研修の進め方〈毎週水曜日 1500〜〉

 第1週・・校内研修

第2週校内研修

第3週・・職員会

第4週・・校内研修、二部会

4 研究内容

(1)研究テーマに関して

 主体的な学びを支える習指導の進め方

○研究授業を通した授業提案

  ○基本的な学習規律の確立

○学習内容、指導の重点化

○教材研究と教具の工夫 

 ○ICTの活用(高学年を中心に) 

○ノート指導(発達段階に応じて)

  ○教具やワークシートの充実

○学習内容、指導の重点化

 

 ◎取り組み

  ◇基礎学力の定着、授業における取り組み

  ○授業のスタンダードの推進(5つのポイント:西部教育事務所)

○学習リーダーの育成(学習メニューを提示、学習活動の進行)

○利岡タイムの充実(月・火・木・金の13:35〜13:50)

*基礎学力向上を図る問題に取り組む。

  ○学習の手引きの活用・実施を行う。(ひとり学び、とも学び、まとめ、振り返り)

○加力学習の充実(他学級担任や中学校教員による協力)

○新出漢字の前倒し学習をして、反復練習により漢字の習熟に図る。

○基礎的な計算力の定着(たし算、ひき算、かけ算、わり算)

○新聞を活用した学習

○国語課題克服指導資料集、国語シート等の活用

○「書く」作業の活動を取り入れ自分の考え等をまとめる力をつける。

字数を制限したまとめ方の指導にも取り組む。

○算数では、自力解決やペア学習等を取り入れ、色々な方法で友だちに伝える力をつける。

○音読朝会(水曜)は、各学級がめあてをもった音読による表現活動を行う。

 (12学期に各学級1回ずつ発表)

発表を聞いた後、その内容に関する感想をまとめ発表させる。

○朝会などの発表の場で、はっきりとした声でしっかり伝わるような話し方をできるように指導する。(週目標の反省や児童会、委員会等の発表)

○標準学力診断テストの結果・全国学力・学習状況調査の分析、高知県学力定着状況調査をし、学力の習熟度や学級の傾向の把握、及び課題のある領域への指導方法の工夫と改善を行う。

  

○家庭学習の習慣化

・家庭学習の手引きを参考に家庭学習(自主学習)の方法の指導

・毎週、見つけ勉強ノートを展示し紹介し自主学習の意欲を高める。

・上級生は予習をする習慣を身につける。

・読書の習慣化を図る取り組み

・参観日、学習ノート等の展示を行い、日々の学習の跡や自主学習の仕方等を保護者にも見てもらう。。

 

 □読書指導

・朝読書の習慣化

・教科での図書室利用の工夫

・読書カードの活用

・「きっとあるキミの心にひびく本」の読書量を増やす。(朝読書の時間)

・図書委員会による図書室の本読書総数調べ等(各学期)

・ミニ読書祭り(2学期)

・わかたけお話会や中学生の読み聞かせ(メニューを活用した主体的な聞き方指導)

    

(2)授業研究について

  ・講師招聘による研修(指導案検討、算数科の学習指導)

  ・授業後の反省ではKJ法による振り返りを行う。

  ・授業における一人学びや共学びの場の設定や発問の工夫、めあてやまとめの提などの展

開について具体的な取り組みを行う。

  ・他校の研究授業への参観等(未来づくり協力校として)

(3)児童理解について

@なかまづくり

挨拶運動(児童会、全校児童:縦割り班での活動)

QUテスト実施と分析(年に2回実施・分析結果を踏まえ指導)

・人権教育の充実

・道徳の授業の工夫(わたしたちの道徳、高知の道徳の活用)

・道徳参観日や人権参観日の取り組み。

・なかよし班(縦割り班)を活用した取り組み

(清掃活動、全校レク、春の遠足での活動、アルバム作り等)

   ・児童や学級の変容を継続的に追った実態報告の場と時間を確保し共通理解をもつ。

・日記・作文指導等を通して見つめる力や考える力を養う。

A健康、体力づくり

・なかよし給食

・朝マラソン(8:05〜8:10)

・なわとび運動(縄跳び集会に向けて)

・ワンパクタイム(季節によって遊具や一輪車を使った運動に取り組ませる。)

・保健委員による健康に関する劇などを行い、健康への意識を高める。

B体験活動の充実

     ・山の学習

     ・地域の人材を活かした体験活動(稲作・収穫祭)

     ・土曜授業(活動計画を立て、事前指導等に活かす。)