福田俊樹 校長
本県は高知県における米所として知られている香長平野の北端に位置し、伝統文化を伝承している「土佐打刃物」と鍾乳洞の「龍河洞」で有名な高知県香美市にあります。
本校は、昭和30年に町立山田小学校の特殊学級として始まり、その後、町立養護学校を経て、昭和44年に高知県に移管され、高知県立山田養護学校となり現在に至っています。
本校は小学部、中学部、高等部の3学部があり「明るく、正しく、たくましく」の校訓のもと、子供たちの能力適正に応じた教育を推進し、生活の基礎的能力を養い、生活する力を高め、調和のとれた全人的発達の形成を目指す教育に小・中・高一貫して取り組んでいます。
校区は、高知市の中心部から、東は東洋町までの県東部の広範な市町村を抱えているため寄宿舎を併置しております。寄宿舎や自宅・スクールバス通学をしながら164名の全校児童生徒が学習に取り組んでいます。
教育内容は、遊びの指導、日常生活の指導、生活単元学習、作業学習など、生活や体を通した具体的、体験的な学習を中心に行い、その中でも、作業学習では、農耕、紙工、陶工、木工、鉄工、布工、缶工を行い、高等部においては、事業所や企業の協力を得て、各学期に2週間程度、現場実習を行うことで社会性や自立の力を育成しています。
本校は、創立当時から地域と共に歩んできた歴史があり、地域の方々の理解やつながりも深く、地域に根付く学校づくりに努めています。また、高知県東部の唯一の養護学校として、 特別支援教育のセンター的役割を果たしていきたいと考えております。