本校は、高知県西南部「日本最後の清流」として知られる四万十川の河口に位置し、冬 には川面に浮 かぶシラス(うなぎの稚魚)漁の漁り火、そして、冬から春にかけては青海苔漁に勤しむ人々や川岸に干された青海苔が風に揺れる光景が風物詩となっています。また、校区の間崎地区では、毎年旧暦の7月16日の旧盆に行われる「大文字」の送り火をはじめ、始新世清水層の地層に狭在する枕状溶岩を見ることができ、山路地区の曽我神社境内には国の天然記念物のクサマルハチが自生しています。  
 1947年(昭和22年)に設立された本校は、1954年(昭和29年)の町村合併により中村市 立八束中学校と改称し、その後の平成17年の市町村合併により、四万十市立八束中学校として新たなスタートを切りました。過疎化・少子化のなかで生徒数は減少し、今年度の生徒数は、1年生3名、2年生4名、3年生8名(全校生徒15名)という状況ではありますが、小規模校の特色を生かし、学力向上はもちろんのこと、地域とのつながりや体験学習等を通じて、仲間意識や人権感覚を身につけ、ふるさとを愛する生徒の育成に取り組んでいます。