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竹  林  寺  客  殿



   ちくりんじきゃくでん



   高知県保護有形文化財 (建造物)   指定年月日 昭和37年 9月14日



   高知県高知市五台山  ・  竹林寺
         


   竹林寺は神亀元年(729)に僧行基が草創し、弘仁13年(823)に、空海が堂塔を補修したと伝えられており、四国
  八十八ヶ所霊場の第三十一番札所である。
    客殿は大きな入母屋(いりもや)屋根で書院形式の主屋と、切妻造りの玄関、雄大な唐破風造りの車寄せからでき
  ている。
   車寄せは文化13年(1816)の建立で、主屋と玄関は江戸初期、享保20年に(1735)建造されたものと考えられる。
   主屋は表(南)3部屋、奥(北)3部屋に仕切られ、表3部屋を1つの棹縁天井とし、襖(ふすま)と竹の節欄間で仕切ら
  れている。奥西は上段の間で、正面に本床、右手は簡素な天袋、違い棚付きの床ある。西側後ろの1間は優美な
  形の花頭窓を持つ書院を出し、窓の内側に低い朱漆塗りの高欄を付け、小組の明かり障子をはめている。この上
  段の間は藩主のための場所であった。
   西側と北側には自然の巨石や古木、池を配した広い築山があり、簡素ではあるが、雄大な建物は藩主の他に
  高貴な人物を接待する建物であった。



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