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芳  奈  の  泊  屋



   よしなのとまりや



   高知県保護有形民俗文化財   指定年月日 昭和37年 1月26日



   高知県宿毛市山奈町芳奈(よしな) 

                   ・  下組部落、道の川部落、靴抜部落
                                                                          下組部落にある泊屋

   山奈町芳奈地区には4つの泊屋(とまりや)があり、それぞれを昭和29年7月20日に県保護文化財(民俗資料の部)
  として指定した。 その後、国指定となった浜田の泊屋を除き、下組、道の川、靴抜(くつに)の3集落のものを一括し
  て、芳奈の泊屋の名称で県指定している。
   道の川の泊屋は、畳6畳敷き、木造高床式平屋建て、四隅扣(ひかえ)柱付き、屋根は切妻造りの杉皮葺きで床は
  高いが部屋の高さが低く、大正初期の建造である。
   靴抜の泊屋は、四隅扣柱がなく、他は道の川のものと同じであるが、床の高さは低いが部屋の高さは高くなって
  おり、これも大正初期の建造である。
   下組の泊屋は、桁行2間、梁間1間、木造高床式平屋建て、屋根は切妻造りの杉皮葺きで、浜田の泊屋にやや相
  似た外観で明治中期の構造である。
   いずれも浜田の泊屋と同じく、若者たちが寝泊まりしていたところで、床下には力競べをした力石が残されている。