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小     蓮    古    墳



   こはすこふん



   高知県史跡           指定年月日 : 昭和28年 1月29日



   高知県南国市岡豊町  ・  南国市
         


   県内の3大古墳( 小蓮古墳 ・ 朝倉古墳明見(みょうけん) 彦山1号墳 )の1つである。
   この古墳は墳丘も残り、南北28m、東西22mの楕円形をした円墳である。
   墳丘の高さは7.13mで、その中央部に段がある。
   内部構造は横穴式石室で、硅岩(けいがん)の割石と自然石でもって築かれ、石室の長さは10.8mである。
   現存する横穴式石室では、県下最大である。 横穴式石室のうち、亡き人を葬る玄室には、床面に小さな割石が
  全面に敷きつめられている。
   昭和47年(1972)の発掘調査では、須恵器(すえき)、金銅製中空玉、金環、鉄刀子(てつとうす)、鉄鏃(てつぞく)、馬貝、
  鉇(やりがんな)などが出土している。
   古墳丘、石室の大きさ、副葬品の内容から判断して有力な古代豪族の墳墓とみてよかろう。 また、古墳の年代
  は、6世紀後半である。