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朝     倉    古    墳



   あさくらこふん



   高知県史跡           指定年月日 : 昭和25年 4月21日



   高知県高知市朝倉  ・  高知市 、高知県
         


   明治初年の開墾によって検出された古墳で、当時須恵器(すえき)、馬貝、鉄鏃(てつぞく)が出土したと伝える。
   円形の墳丘は、開墾寺に削平され、現在は横穴式石室が露出して残っている。 横穴式石室の残りは良好で、
  玄室は長さ5.4m、幅2.6m、羨道(せんどう)の長さ3.9m、幅1.1mであるが、羨道の入口が一部カットされているため、
  本来の羨道の長さは4.9mとみるべきであろう。
   羨道、玄室ともに巨石を使った巨石古墳の1つであり、南国市の小蓮(こはす)古墳 ・ 
明見(みょうけん)
彦山1号墳
  とあわせて、土佐の3大古墳と称している。
   特に、石室の築造様式からみて7世紀前半の築造とすべきであろう。
   周辺の宅地化が最近とみに進み、史跡としての景観が失われつつある。
   県史跡である 赤鬼山 に接する山丘麓の斜面に存する。