★★ 研究推進部 ★★

 

研究についての具体的な考え方

 研究テーマ達成に向けての取り組みとして、研究の構想図でも示したように、学級づくりが土台となる。自尊感情を高め、人を大切にする仲間作りのために、心の冒険教育や構成的エンカウンターを系統的に行うことで「聞く・話す」が徹底され互いに高め合おうとする集団が育つ。さらに、その上に立って,基礎的な国語の力を育てる常時指導を含めさまざま取り組みがる。 一斉学習において一人ひとりが意欲的に表現し合える「学び合い」をめざしていくためにも,「ミニうさっ子タイム」「家庭学習の充実」「加力指導の充実」などの常時活動をしっかりと行い,一人ひとりに国語科における基礎基本を培い確かな学力を付けていかなければならないと思う。そして、車の両輪として「国語科の特性を生かした研究」と「どの子も安心して参加できる指導方法の研究(ユニバーサルデザインの授業づくり)」とがある。

本校が取り組んできた「ユニバーサルデザイン」の授業づくりの基本的な考えを踏襲しながら,指導の充実を図っていく必要がある。昨年度の取り組みの中で「宇佐小学校がこだわる10のポイント」にある授業づくりの形式的なところについても,もう一度どの学級においても確かめ合いたい。学力保障の最前線は授業である。研究テーマである「学び合い」のある授業をつくるために,意識してきた一問一答にならない発問づくりや対立が生じるような話し合いの場づくりについても,教材研究を重ねることが大切である。

教えたつもりでも学べていないのがしんどい子どもの日常である。学年が上がれば上がるほど分かりたいのに分からない現実が意欲を萎えさせる。しかし日々の指導で何とか意欲を持たせていきたい。それには,練習問題や宿題,テストなどで理解できているか把握し,理解できていないときには個別に指導する。このような子どもと関わる時間の保障が必要である。授業の導入段階で,どの子も発表できるような発問をして,答えよう発表しようという意欲面を評価していくことも考えられる。

 

 

本校においても,特別な支援を要する子どもや自分の気持ちを上手にコントロールできない子ども,コミュニケーションをとることが苦手な子どもなどがいる。このような子どもたちの実態から,今一度,「安心感」というキーワードから,ユニバーサルデザインの授業=どの子も安心して参加できる授業を研究の基盤と考える。特に,穏やかに静かに学べる学級づくりとクラス全体で取り組んでいく学級経営。そして「子どもにつけさせたい力」が何か,明確にしている。また,それを身につけさせるための具体的な手立てがあることで子どもが持つ安心感。そのために研究授業を行い事後研において検証していく。その際には,「本時で子どもに身に付けさせたい力」を明確にし,そのための「課題設定」は適切であったのか,それを解決するための具体的な手立てはどうであったか,という視点で取り組みを進めていく。また、授業は、焦点化(シンプルに)、視覚化(ビジュアルに)共有化(シェア)の3つの要件をふまえてデザインしていく。

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