きゅうせきがわけじゅうたく 重要文化財 (建造物) 指定年月日 : 昭和49年 2月 5日 追加 : 平成 4年 8月10日 高知県高知市一宮(いっく) ・ 高知市 主 屋 関川家の祖は三河武士で、戦国時代の末期に一領具足(いちりょうぐそく)としてこの地に帰農したと伝えられる。 現在の屋敷構えは分家として、文政2年(1819)に建築されたもので、土佐平野部の住居を代表する貴重なものと いえよう。 間口2間の薬医門(やくいもん)をくぐると客間の玄関につきあたる。主屋は土佐では肘屋(ひじや)と呼ばれる曲屋で、 屋根は寄棟造り茅葺きで、浅瓦(さんがわら)葺きの下屋をまわしている。内部の居間は広く床を板張りにし、囲炉裏を 切って隅に置きかまどを置いて当時の雰囲気がよくわかる。主屋の西に明治頃に再建された蔵が2つある。道具蔵 は東正面の中央に両開きの土戸を吊り、外部は軒まで瓦を張り、屋根の目漆喰も黒で仕上げているため、俗に関川 の黒蔵と呼ばれていた。 平成4年8月10日、敷地が追加指定された際に、名称を「旧 関川家住宅」に変更した。 ( 主屋 、 表門 、 道具倉 、 米倉 )