ふははちまんぐうほんでん 重要文化財 (建造物) 指定年月日 : 昭和38年 7月 1日 【 昭和28年 7月21日 : 県指定 保護有形文化財(建造物) 】 高知県四万十市不破 ・ 不破八幡宮 社殿は一条公入府以来、幡多郡の総鎮守とされ、四万十川の見える下流域の高台にあり、一条家の守護神とし て特別の崇敬を受けた。一条氏滅亡後も、長宗我部氏、山内氏の信仰も厚かったようである。 本殿の創建は不明だが、応仁2年(1468)と伝えられている。現在の本殿は一条康政が京都から招いた棟梁北代 右衛門に命じて永禄元年(1558)から2年がかりで再建したものである。 建物は三間社の流れ造り、こけら葺きで、木割りは非常に大きく、建ちは低く、深い軒と緩やかな勾配の大きな屋 根は非常に安定して雄大な感じを与えている。向拝(こうはい)の虹梁(こうりょう)の象の木鼻の形もよく締まり、勾欄(こうら ん) と親柱の宝珠、脇障子廻りも古い様式をくずさず整っている。彩色も華美にならず、よく建物と調和している。