こんりんじやくしどう 重要文化財 (建造物) 指定年月日 : 平成14年 5月23日 【 昭和57年 3月30日 : 高知県保護有形文化財(建造物) 】 高知県安芸郡馬路村馬路 ・ 金林寺 (こんりんじ) 馬路集落の山の中腹にあるこの寺は、真言宗の古刹(こさつ)で、寺伝では大同2年(807)空海が開創したと伝え られている。 本尊は薬師如来で、両脇のヒノキ一木造(いちぼくづくり)の仏像は国の重文になっている。 建物は構造形式や各種木鼻の絵様刳り形(えようくりがた)などから、室町時代後期のものだと考えられる。 桁行3間、梁間4間の寄棟造りで、床は畳敷きで外周に縁をめぐらし、柱は角柱で大きい面が取られている。 内部は内陣と外陣に分かれ、内陣には来迎柱をたて、古い形式の須弥壇(しゅみだん)が取り付けられている。 素木で簡素な建物だが、木割りは雄大で、軒の出は深く、堂々とした優美な建物となっている。