とさこくぶんじあと 国指定 史跡 指定年月日 : 大正11年10月12日 高知県南国市国分(こくぶ) ・ 南国市 土佐国分寺は、奈良時代創建の国分僧寺跡で、寺院跡周辺には寺域を画する土塁や基壇状の土壇が遺存し、 布目瓦・土器片などの散布をみることから大正11年(1922)に国の史跡となった。 しかし、特に最近、昭和62年(1987)以降の4次にわたる学術調査を中心とする発掘によって新知見も生まれた。 例えば、現在残っている土塁の4分の3は近現代の盛土で、その下から土塁状段状地形と遺構が検出され、これ の存在から創建当時の寺域は方500尺であることが判明した。 また、現金堂の位置に創建当時の金堂が存在し、7間×4間または5間×4間の規模も推定できるし、金堂の北部 に掘立柱建物の僧房跡も検出されている。 しかし、東大寺式の伽藍(からん) 配置であることに変わりはない。