こくぶんじこんどう 重要文化財 (建造物) 指定年月日 : 明治37年 8月29日 高知県南国市国分(こくぶ) ・ 国分寺 天平11年(739)聖武天皇の勅願により全国に建てられた国分寺のひとつで、行基が開山、建立し、空海が中興し たと伝えられており、四国八十八ヶ所霊場第二十九番札所である。 本堂(金堂)は、永禄元年(1558)に長宗我部元親が再建したものである。 桁行5間、梁間5間の平屋建てで、屋根は寄棟造りこけら葺きの質素な建物だが、寄棟の屋根と木割りの大きい軸 組みは天平の金堂を思わすものがある。柱は円柱で、組物は和様の三斗組とし、軒は2重の吹寄垂木(ふきよせだるき) となっている。正面1間に向拝を付け、全体に清楚で風雅な建物といえる。 山門から本堂に至る景観はすばらしく、周囲の建物と調和して、創建時の雰囲気を十分伝えている。