学校教育目標
主体的に判断・行動し,粘り強く取り組み,ともに成長する子の育成
国際化、情報化、少子高齢化や環境問題など、社会の変化とそれにともなう社会的課題は、人間の生命や尊厳にかかわる問題となってきています。こうした変化の激しい時代にあって、主体的・創造的に生きていくためには、自ら考え、判断し、行動できる資質や能力の育成が求められています。
そのためには、知的好奇心や探究心を育み、自ら学ぶ意欲や主体的に学ぶ力を身につけさせ、理論的に考え判断する力や考えを豊かに表現する力、問題を発見し解決する力の育成を重視した教育活動の展開が重要です。
一方で自分を見つめ、人と人との関わりを大切にし、互いに理解しあえる資質・能力や、人や物との関わりにおいて、これらとともに生きる「自信」の形成が重要です。
以上のことをふまえ、未来を生きる源を「豊かな感性」をもつこと、自ら学び考え、主体的に判断し行動する《たくましさ》と押さえ学校教育目標を設定いたしました。
学校教育目標達成のための「めざす方向性」
【めざす子ども像】
- 生きて働く知識・技能の習得 基本的な生活習慣を身に付け、得た知識・技能を活用して課題解決を図ることができる子
- 未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力の育成 関わり合いを通して,自分の考えを深め,相手にわかるように伝えることができる子
- 学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養 互いを認め合い,協働しながら課題解決に向け,最後まで粘り強く取り組む子
【めざす教師像】
- 愛情豊かな教職員 児童理解を深め、子どもに寄り添いかかわる教職員
- 研修に励む教職員 自らの課題を意識し、改善への意思と方策をもつ教職員
- 信頼される教職員 協同的な実践で、同僚や保護者に信頼される教職員
【めざす学校像】
- 信頼される学校 地域・保護者に教育活動の理解と納得が得られる学校
- 生き生きとした学校 子どもや教職員が、達成感や成就感をもてる学校
- 学びを深める学校 子どもの実態をふまえた学びを創造し、深める学校
重点とする取り組み
★1年生から6年生、全校のなかまで行う
大規模校である鴨田小学校は,多人数であるため運動会や日常の学校生活の中での異学年交流の機会が少ないという課題がありました。しかし2015年度よりこれらの課題を少しでも克服し,異学年同士の関わりを増すことで子ども達を育てていく取り組みを開始しました。具体的にいうと,1年生から6年生までの全員で行う運動会(2015年度,10年ぶりに実施)や異学年で班を組織し縦割りで行う掃除(2015年度より実施)などです。
これらの取り組みにより、5・6年生は上級生としての「自覚」と「責任」を育てることになり、下級生にとっては,そこで頑張る上級生を見て「良き上級生モデル」を学ぶことができました。
本年度は昨年度の成果をもとに,さらに子ども達の自尊感情や,判断力,行動力を醸成できるよう,教職員一丸となってより高みを目指し取り組みます。
★自己指導能力の育成
生徒指導の考え方は、2010年以降これまでのイメージであった「注意」「禁止」「叱責」から、予防的・成長を促す「自己指導能力育成型」の生徒指導へと転換が図られています。
本校においても、ダメなものはダメは当然ながら、学級活動や代表委員会などを通し、児童自身がルールを考え、守っていこうとする自己指導能力育成につながる指導を意識します。
「みんなで決めて、みんなで守る」この当たり前のことを日常化することで、ルールからマナーへと子どもたちの成長を促します。
★「あいさつが自分からできる。」
★「トイレのスリッパをきちんとそろえる。」
★「掃除を一生懸命する。」
★「言葉遣いに気をつける。」
以上の4つの項目について,子ども達への評価をしながら,みんなが気もちの良い鴨田小学校にしようと始業式にて校長から話がありました。