神野慧一郎先生
1932 年(昭和7年)佐世保市に生まれる
大阪市立大学名誉教授
現在奈良市在住
デカルトやヒュームなどの近世哲学を専攻。その関心は科学哲学・分析哲学から、さらに、進化論や大脳生理学などにも及び、最近の著書にはその研究成果を踏まえた『我々はなぜ道徳的か----ヒュームの洞察』がある。
【著者】
『論理学−モデル理論と歴史的背景』(内井惣七と共著) ミネルヴァ書房1976年
『哲学研究体系3』(他7 名と共著) 河出書房新社1978年
『ヒューム研究』ミネルヴァ書房1984年
『現代哲学のフロンティア』(編著)勁草書房1990年
『現代哲学のバックボーン』(編著)勁草書房1991年
『モラル・サイエンスの形成−ヒューム哲学の基本構造』名古屋大学出版会1996年
『我々はなぜ道徳的か----ヒュームの洞察』勁草書房2002年
【訳書】
デカルト「世界論」(中公『世界の名著22:デカルト』所収) 中央公論社1967年
A・J・エイヤー『知識の哲学』白水社1979年
カッシーラー『神話・象徴・文化』(他3 名と共訳) ミネルヴァ書房1985年
G・E・ムア「観念論論駁」(『現代哲学基本論文集U』所収) 勁草書房1987年
A・J・エア『経験的知識の基礎』(他2 名と共訳) 勁草書房1991年
K・ヒュプナー『科学的理性批判』(他2 名と共訳) 法政大学出版会1992年
K・ヒュプナー『神話の真理』(他2 名と共訳) 法政大学出版会2000年
【解説】
「デカルトあるいは熟慮断行の哲学者」『デカルト:方法序説ほか』中公クラシックス2001年
「デカルトの道徳論」『デカルト:省察・情念論』中公クラシックス2002年
倫理部会40周年記念講演会
 高知県高等学校教育研究会倫理部会「40周年記念大会」

                    平成15年8月30日(土) 13:30〜17:00 

                                  高知会館(飛鳥の間)

    ●池村 堅志倫理部会長 挨拶(mpeg_file)

    ●高知県教育委員会 挨拶(mpeg_file)
            佐藤 光次郎高等学校課長 代読
            「倫理部会は、40年間にわたり、子どもたちの日々の声を傾聴
            し、時代の流れを敏感にとらえながら、教育活動を続けてまいり
            ました」

    ●「倫理部会40年のあゆみ」について(mpeg_file)
            市原事務局員朗読 渡辺事務局員操作

    ●小松 信臣前会長 講話(mpeg_file) 「道徳教育はいま最も重要な命題」
            「発足当初の研究会は、哲学者森直行先生や大野馨先生といっ
            た錚々たる先生方による高邁な哲学論争は今なお鮮明に脳裏
            に焼き付いている。今にして思えば、それは旧い倫理思想や道
            徳意識から脱皮するための理論構築であった」

    ●講演 「一哲学者からの提言」 神野 慧一郎大阪市立大学名誉教授
            「我々は、おそらくいつまでも探求的な心構えで進まねばならな
            いのです。これでよいと思った時には、多分、我々の人生の停
            滞と老朽化が始まっているのです。我々は常に探求的であら
            ねばならないでしょう」
            Q&Aと集約(mpeg_file)
            「子どもたちが道徳的である様に、社会がそうしているであろ
            うか。それを抜きに道徳的であれと子どもたちに言ってもで
            すね、子どもたちはその詭弁を見抜きますよ」

    ●片岡 徳雄広島大学名誉教授の激励(mpeg_file)
            「教材の研究も、生徒理解の研究も大事であります。しかし、ど
            の教科であっても、いちばん焦点的にとりつかなければならない
            のは、今日の授業がどうであったかであります。これがいちばん
            の臍であります」(研究ノート

    ●佐藤 章副会長 挨拶(mpeg_file)