
教育長へ |
〜子どもたちの幸せのために〜
清掃会社のおばさんが、ベランダで小さなレンゲの花を見つけたと言って、事務室に飾ってくれました。小中学校では、いよいよ新しい学習指導要領が実施の段階になりました。学校五日制も始まりました。
この頃、子どもたちの学力の低下を心配する声、ゆとり教育で大丈夫なの、という声が聞こえます。私は、誰に聞かれても、大丈夫です、と答えています。
ゆとりと学力は矛盾しません。これからの変化の激しい時代に求められる学力は、知識の量が多いか少いかではなく、基礎的・基本的な内容を繰り返し指導することなどで定着させ、体験や応用を通じて「生きる力」に高めていく、ゆとりの中でこそ育まれる「生きた学力」だからです。
学力向上対策はしっかりやります。その上で、子どもたちに、試験に出るから覚える知識ではなく、人生を幸福に過ごすことのできる知恵を伝えたい。子どもたちを幸せにできる教育改革に全力をあげて取り組みます。
高知県教育長 大崎 博澄 |
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