校長メッセージ

 本校は、高知市を流れる鏡川上流にある山間の小規模校です。1983年(昭和58年)に旧鏡村の四小学校を統合し、2005年(平成17年)鏡村の高知市への合併に伴い、高知市立鏡小学校となりました。

 鏡地域には史跡、歴史的遺産、景勝地が多くあり、豊かな自然環境のもと、子どもたちはのびのびと学校生活を送っています。

 

 教育に関しては「ぐるみ教育」という言葉が示すように地域ぐるみで子どもたちを育んできた歴史と伝統があります。また、1989年(平成元年)に制定された「鏡村民憲章」の中には、「学習に励み文化の香り高い村をつくろう」と謳われています。地域の文化施設には、地域出身の書家の方の作品を展示したギャラリーがあったり、地域の方々が句会を開くなどして俳句に親しんできたりと、学ぶことや文化を大切にしてきたことが窺えます。

 

 このような環境の中、「地域を愛し、心豊かで、自ら学ぶ児童の育成」を学校教育目標とし、教職員は目標に向かって、チームワークを生かして取り組んでいます。児童数は減少傾向にあり、本年度は全校児童47名、特別支援学級2、単式学級4(1年、4年、5年、6年)、複式学級1(2・3年)の7学級です。

 

 私たちの社会は新たな局面を迎えています。本当に大切なことは何かを考え、どのように社会や世界とかかわりよりよい人生を送るのか考える力が求められています。目指す子ども像んがえる子 んばる子 ずからまなぶ子」にはこの思いが込められています。

 

 多様な人々と協働しながら明るい未来社会を創り、自らの人生を切り拓いていく基礎となる学力(生きる力)を培ってまいります。小規模校の特長を生かした教育を行い、子どもたちが学ぶことを楽しんだり、学ぶことによって自分が成長している実感を味わったり、友だちや地域の方々等とふれあう喜びを感じたりできる学校でありたいと思います。

 

 保護者や地域、関係各位のご支援やご協力を賜りますようお願い申し上げます。