「理科する心」を育てる理科教育
1.はじめに
当校では平成24年度に開始した掲題の理科教育を平成25年度も校内研究のメインとして引き続き
推進しております。その内容をここに紹介します。
2.理科教育の目標
文部科学省の「学習指導要領」の「理科目標」には
”自然に親しみ、見通しを持って観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を
育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を
養う。”
とある。本校では
”「生きる力」とは、主体性や自主性を持って生活する能力である。この能力の育成は、
《自ら問題を見出し、それを解決する能力》 いわゆる問題解決能力の育成に他ならない。
この問題解決能力の育成を理科教育で行い、その能力育成方法を他の教科へも水平展開
していくことで、学力および「生きる力」の向上を目指していく。”
と捉え、理科の授業を行っています。
3.理科教育の方針
「理科する心」は「科学する心」と同義であり、小学校段階の児童にとって必要となるのは、
自然の事物・現象に対して「疑問を持つ心」であり
↓
それを解決していこうとする意欲・態度・方法である
と考える。このような観点に立っての3つの過程を大事にし、”問題解決に向けて意欲的に思考する
授業づくり”を方針とした。
・まずはじめに
自然の事物・現象の見方・考え方は十人十色であり、各児童の素朴な疑問や想い、
考え方を大切にする。
・次に
その見方・考え方を言葉や図表で説明・理解するということを通じ、児童の間で共有する。
・これにより、
一人では気づかない見方・考え方を発見する。
4.推進方法(授業づくりの3本柱)
@推進組織
当理科教育は校内研究の一環であり、校長・教頭をヘッドとする研究推進委員会という
組織で推進している。この委員会には「授業づくり部」と「調査部」が設けられている。
A推進ステップ
観察・実験の技能の習得状況を含む児童の到達度把握(アンケートの実施等により)
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年間計画の立案・作成
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単元指導計画の立案・作成
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校内授業の実施(コンセプトマップの活用)
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習得結果の検証(単元末思考力問題作成およびルーブリック評価表の活用)
この @コンセプトマップ A単元末思考力問題 Bルーブリック評価表 の3つが有効な授業
づくりのキーである。単元末思考力問題の例も示します。
理科学習の目的の1つは問題解決型の学習を身につけることです。
そこで問題解決学習の手順に沿ったノート指導を行うため、児童配布用の理科ノートの
手引きを作成し、3年生以上の全児童に配布した。
・3年生用の理科ノート
・4〜6年生用の理科ノート
理科では実験を行う機会が多いので、理科実験で大切なことを「理科実験のた・ち・つ・て・と」
にまとめ、理科実験室に掲示してある。
5.実施内容の紹介
以下、現在作成中