特別支援教育を推進する体制を整備していくうえで、特別支援学校は中核的な役割を担うことが期待されており、教育上の高い専門性を生かしながら地域の小・中学校の要請に応じて積極的に支援していくことが求められています。役割の具体的内容は次のとおりです。
@小・中学校等の教員への支援機能
A特別支援教育等に関する相談・情報提供機能
B障害のある児童生徒等への指導機能
C医療、福祉、労働などの関係機関との連絡・調整機能
D小・中学校等の教員に対する研修協力機能
E地域の障害のある児童生徒等への施設・設備等の提供機能
以上の役割を一律に担うのではなく、各学校の実情に応じて、弾力的に対応することが適当であるとされています。
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@一人一人の教育的ニーズに対応する特別支援教育の理念や、障害の重度・重複に
対応するという特別支援学校の趣旨に照らし、特別支援学校は、可能な限り複数の
障害に対応できるようにするべきとの視点
A障害のある児童生徒等が、できる限り地域の身近な場で教育を受けられるようにす
るべきとの視点
B障害の特性に応じて、同一障害の児童生徒等による一定規模の集団が学校教育の
中で確保される必要があるとの視点
C学校の形態に応じて、各障害種別ごとの専門性が確保され、専門的指導により児童
生徒等の能力を可能な限り発揮できるようにする視点
D特別支援教育のセンター的機能が効果的に発揮されるようにする視点
従来の盲・聾・養護学校は次の視点から障害種別を超えた特別支援学校となりました。