大野見地区は標高300mの高原大地にあり、地区面積の97%を山林が占める自然豊かな地域を二分するように四万十川が流れ、その源流点から18〜37kmの流域に位置しています。その四万十川の本流に向かって流れ込む支流の流域には良質で豊富な森林があり、藩政期から管流しや筏流しなどで下流まで運ばれ、久礼港から中央へと献上されていました。地域の主な産業は、農業、畜産業で四万十川の両岸に開けた農地を利用するための頭首工と呼ばれる堰を作り、地道な開墾と新田開発を藩政期から行ってきました。昭和期に入り、生活道として地区内にかかる3つの沈下橋も設置され、今ではこの沈下橋をはじめとする四万十川流域の文化的景観を町外から、また海外からも見に来る方が増えてきました。
本校は、昭和60年に中央小学校が閉校となり、南小学校と統合され、大野見村立大野見小学校として開校しました。大野見地区の中心、吉野地区の高台に大野見中学校と隣接しており、体育館とプールは中学校と共用しています。
昭和60年の開校当初は90名を超える児童が在籍していましたが、昨今の少子化により、ここ数年は30名を切る状況になり、令和4年度からは完全複式学級となっています。子どもたちは、純朴で素直、明るく何事にも真面目に一生懸命取り組みます。
大野見村時代からの家庭や地域の良い教育力が脈々と受け継がれており、学校教育には、理解も協力も惜しまない方々に支えられています。
平成25年度から2年間、文部科学省のコミュニティースクール導入促進事業の指定を受け、平成27年には学校運営協議会を発足、平成27年度からコミュニティスクールとしてスタートし、現在に至っています。平成21年度からは中土佐町としての取り組みである保小中連携教育協議会が各中学校区に設置され、保育園・小学校・中学校との連携教育には特に力を入れ、
継続して取り組んでいます。
作詞 田上 益伊
作曲 宮地 昭典
1 野は広々と 千草咲き
四万十川は 流れます
若鮎のように たくましく
強いからだで 今日もまた
明るく元気に はばたこう
大野見小の 子どもたち
2 吉野の丘に 吹く風は
小鳥の歌を 運びます
あいさつの声 かろやかに
やさしい心で 今日もまた
高く大きく はばたこう
大野見小の 子どもたち
3 歴史と歴史に つづられた
学舎の灯が ともります
みんな一つの 輪になって
昔を歌い 今日もまた
未来に向かって はばたこう
大野見小の 子どもたち
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高知県高岡郡中土佐町
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