校内研究

校内研修計画



研究主題
「学び合い、深く考え、表現できる児童の育成」
~主体的・対話的に学習を深め、言語活動を充実させる授業改善~
現状
  本校の児童は明るく元気に活動し、与えられた課題に対して真面目に取り組みながら落ち着いて学校生活を送っている。しかし、全体的に自分から進んで物事を解決することや、積極的に友達と関わり合い自分の考えを表現することに対しては、まだ弱さを感じる。
これまでの取り組み
 昨年度は、研究テーマを「学び合い、深く考え、表現できる児童の育成」~少人数の特性を生かし、主体的な学びにつながる授業改善~とし、「小規模・複式校における授業改善・特色ある教育課程推進事業」の指定を受け研究協力校と連携した取り組みを行ってきた。その中で、主体性のある児童の育成のために少人数の特性を生かした授業の方法や対話や関わり合いを重視した授業改善の方法について研修し、全学級の授業のスタンダード化を図ってきた。複式学級では、1時間内に計画した授業内容を終えることができるよう教材研究を行い視覚支援のための掲示物の工夫や具体物の活用等の工夫を行ってきた。また、全学年が授業のスタンダードとして授業を仕組むことができてきており、児童の学びに向かう姿勢も整ってきている。学習環境を整え支援を充実させ教師主体の授業から児童主体のアクティブ・ラーニングの授業に転換することができつつある。 
令和2年の取り組みの方向
 そこで本年度は、さらに新教育課程の資質・能力重視の授業の流れを本校の授業のスタンダードとして確立させるとともに指導技術の向上を図りたい。まず、主体的に学習を深めるための学習リーダーの育成や学習の流れがつかめる進行表の活用、既習事項の掲示等の取り組みを継続して行う。さらに授業改善の柱として、全校が目的を明確にした話し合いの場の設定を行い、言語活動を充実させる。
複式学級においては間接指導時の一人学びやとも学びが見通しを持って行えるように課題把握で既習事項を生かし見通しを持たせることや、特に「環境設定」や「授業構成」についての授業改善を行い主体的・対話的な学びにつなげていく。
単式学級では、系統的な指導の徹底と特別支援の視点による個に応じた支援の充実により学力の向上を目指す。そして、言語活動の充実のための目的を明確にした話し合いの場の設定や、有用感が持てるような評価問題の実施等により、低学年の段階から少人数の特性を生かし自ら主体的に学ぶ姿勢をてることを本校の課題とし、複式学級だけでなく全校が一つの方向で授業改善に努めていきたい。
研究のすすめ方と内容
1) 研究授業を通した指導法の研究
(1)全学年の公開授業(算数科)、授業後の研究協議
(2)各学年の授業改善プランに基づいた授業実践の推進
(3)講師を招聘、研修計画(別紙)に沿った校内研修の推進
(4)児童への学習アンケートや授業評価アンケートの実施と検証
(5)算数科問題解決型授業についての理論学習
①少人数・複式学級の特性を生かした授業形態
②言語活動を充実させるための話し合いわざ
③特別な支援を必要とする児童への支援

2)PDCAサイクルによる授業改善に向けた研究
(1)主体的な学びにつながるための取組
①主体的な学習のための学習リーダーの育成
②授業の流れが分かる進行表の活用
③問いの生まれる課題設定の工夫

(2)対話的に学ぶための取組
①児童が主体となる話し合い活動(とも学び)
②必然性のある対話の場面設定

(3)表現力を生かすための取組(言語活動の充実に向けて)
①教育活動全体での言語活動の充実
②発表ボード・ICT機器の活用と掲示の方法の工夫
③根拠となる図や数直線を手掛かりに相手に説明できる力の育成
④学習のまとめや振り返りの発表方法の工夫

3)基礎学力の定着と学力の向上
(1)学力調査等による児童の実態分析
(全国学力調査、県学力調査、到達度把握検査・単元テスト等の活用)
  (2)にこにこタイムでの加力学習(火曜日7校時)
漢字タイム(月・金)・計算タイム(火・木)の実施
  (3)個に応じた指導の在り方の研究(校内支援委員会、加力学習等)
(4)家庭学習の定着と充実
①低学年からの学習習慣の形成をめざした取り組み
   ②家庭学習の手引きの活用・家庭学習アンケートでの実態把握と検証
(5)読書活動の推進
①各学年の課題図書の設定
②学期ごとの読書量把握

4)仲間作り活動の推進
 (1)児童が生き生きと活動する学級づくり
   ①QU・いじめアンケートの分析と活用
   ②スクールカウンセラーとの連携
 (2)特別支援教育、人権教育、道徳教育、キャリア教育の推進
 (3)学校行事、集会活動、縦割り班活動
 (4)児童会活動、全校レク(みさきっこタイム)