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教育目標

やさしく 元気で かしこい子どもを育てる ―自立・貢献・共生―

 

研究主題 

「主体的に学び、生きる子どもの育成」 〜つまずきを生かした協働的な学習を通して〜

 

(1)  研究主題設定の理由

近年、情報化やグローバル化の進展や絶え間ない技術革新等による社会的変化が加速度的に進展しており、今の子供たちが社会で活躍する頃には、予測が困難な時代を迎えると予想される。今はまだ存在していない職業に就き、まだ発明されていない技術を活用し、想像し得ないような社会の課題に向き合っていく準備をする場として、学校が果たすべき役割は多いであろう。子供たちが様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことや様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構築するなどして新たな価値につなげていくことなど、新しい時代に必要となる資質・能力を育成するため「主体的・対話的で深い学び」の視点からの学習過程の改善が重要視されている。

本校はこの数年間、算数科を中心に研究を進めてきた。昨年度より、確実な児童理解と系統性を意識した教材研究により、児童のつまずきを想定し、そのつまずきを生かした授業づくりについて取り組んできた。また、昨年度は、令和4年度「高知の授業の未来を創る」推進プロジェクトにおける授業づくり講座の指定を受け、学習指導要領が目指す授業づくりを推し進めるとともに、授業者だけでなく全教員が協働的に授業改善に取り組むことができた。

しかし、昨年度の学力調査では、県及び全国平均同等の結果が見られた学年があったものの、平均を大幅に下回る結果となった学年もあり、近年続いてきている“基礎基本の定着”及び“読解力”と“表現力”といった課題の解消が急務となっている。支援の必要な児童も多く、主体的に活動したり、粘り強く学習に取り組んだりする姿に課題が見られることから、教員一人一人の児童理解を生かした授業力と意識の向上が一層求められている。また、田野町で長きにわたり取り組んできている園小中一貫教育の各部会からは昨年度、「自分の思いを相手に伝える表現力」「家庭学習の習慣化と充実」(知部会)、「個性の伸長、感謝、思いやり 親切」(徳部会)、「楽しく、自らの体力向上」「運動習慣」(体部会)が課題であるということが示された。道徳アンケートからも自尊感情の低下が見られているため、これらの課題に対しても園・小・中で連携して改善に向けて取り組んでいかなくてはならない。

そこで、児童の主体的に学び、生きる姿を引き出すために、児童がつまずきながらも他者と関わり合いながら学ぶ経験を通して、“分かる”や“できる”が増え、自分の考えをもてたり、深めたりできるのではないかと考えた。それにより、児童の意識や態度の向上が図られ、学力及び自尊感情の向上へと繋がることを目指し、研究主題を設定した。

本校でも初任者をはじめ、若年教員数が増えており、メンターチーム会を中心に教職員同士で連携し、資質向上を図っていきたい。また、1人1台端末の効果的な活用の推進や教科担任制による授業交換を活用した専門的な授業の実施により、教育の質の向上も図っていきたい。



(2)研究仮説

@児童がつまずきに気付き、協働的に学習を進めることで、自分の考えをもち、深められる児童が育つであろう。【学びづくり】

A仲間づくりを通して、相手意識・仲間意識が生み出され、相手を尊重できる人権感覚が育つであろう。【心づくり】

B自分の目標をもち、健康な体づくりに励むことで自分を律することのできるたくましい児童が育つであろう。【体づくり】



(3)研究の柱

@児童のつまずきを生かし、協働的な学習を組織することについての研究・実践【学びづくり】

A自己理解、他者理解の実践【心づくり】

B健康安全、体力向上の実践【体づくり】

C特別支援教育の実践