RGAの最近の記事

平成7(1995)年1月17日、マグニチュード7.3を記録した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生し、甚大な被害が出ました。
平成31年1月17日の給食は、地震や防災について改めて考えてみることを目的に防災給食となりましたが、そのメニューにRGAが考案した「嶺ホコッと」が採用されました。

給食をいただく前に、RGAが、今日の給食の意義と「嶺ホコッと」について説明させてもらいました。

給食はとても美味しかったです。

嶺北地域の給食を食べている皆さんにも、美味しいと思ってもらえたら嬉しいです。

そして、いつ来るのか分からない南海トラフ地震に備えるため、今日の給食が家庭で防災について考え準備するきっかけの1つになってもらえたら、と思います。

今から1ヶ月ほど前、嶺北高校から二人の生徒が沖縄に向けて出発しました。『「世界津波の日」2017高校生島サミット in 沖縄』に参加するためです。それは、世界25カ国から高校生255名が参加するという、嶺高生二人にとっては、かつて経験したことのない大舞台でした。

 

津波サミットに参加した2年生の二人

 

でも、そもそも高知県の中山間地域に位置する嶺北の高校生たちが、津波サミットでいったい何を発表したのでしょうか。そこには、中山間地域ならではの視点がありました。

南海トラフ地震で確実に被害を受ける高知県。

そして、同じ高知県でも、海から遠く、山に囲まれた嶺北。

津波の直接的な被害を受けない私たちに、何ができるだろうか。

 

そうしてたどり着いたのが、肥沃な土地を生かして野菜を育て、嶺北ならではの災害食を開発し、被災した人々に届けよう、というアイディアでした。

こうして、防災をテーマに活動するRGAと、地元の食材を活かした食品開発などを手がけてきたRYNという嶺北高校の二つの自主活動グループのコラボが始まったのです。

津波サミットに参加した和田さんと原さんに話を聞いてみると、沖縄に向かう飛行機の中、ワクワク感よりも緊張感の方が強かったそうです。その一つの原因は、サミットではプレゼンもディスカッションも全て、英語が公用語に決められていたことにありました。そのため、夏休み明けから2ヶ月半、二人は発表の練習を重ねてきたのです。

2人のプレゼン指導を担当したのは、英語科の横山先生とALTのTosin。横山先生は、これまでも多くの生徒たちにプレゼンテーションやスピーチを指導してきた非常に積極的な先生です。「人前できちんと自分を表現できるひとになって欲しい。そのために嶺高生にはいろいろな場に出てたくさんのことを経験して貰いたい。」それが横山先生の願いです。

 

目標は「絶対にプレゼンを成功させること!」


ALT以外の外国人と話したのは初めてという二人は、インドネシア、クック諸島、バヌアツ、タイの生徒たちとグループワーク。「3人1組でのディスカッションのときなどに自分の英語力が足りず上手く話せなかったので、これからはもっと英語が使えるように勉強していきたいと思うことができました」と振り返ります。

 

自己紹介をする嶺高生の二人

 

ディスカッションも英語!

 

また、高校生とは思えないほど身長が高い外国人もたくさんいたり、逆に小学生のように小さい人もいたりと、体の大きさも肌の色も言語も様々な同世代の学生に出会えたことが、二人にはとても新鮮だったようです。

二人に、サミットで印象に残っていることを聞くと、沖縄で出会った海外の人とSNSでも繋がることで自分の世界が広がったことを話してくれました。

「生まれて初めて海外へメッセージを送りました。」

これからも、嶺北からたくさんのメッセージが、外国の友人たちに届きますように。

(文:嶺北高校学校支援地域本部コーディネーター 鈴木大裕)

嶺北ガーディアンエンジェルス、略してRGAです。RGAは、平成25年3月に嶺北高校に発足しました。地域の方々に対して、災害への対策や災害発生時の行動について、高校生の立場から啓発活動を行っていこうという自主防災組織です。

昨年度は、防災の日に、嶺北中学生・嶺北高校生に対して、RGAによる防災教室を行いました。RGAが作成した嶺北高校版クロスロードクイズを使って、災害時の行動について各班で考えてもらいました。

 

次に、防災学習に取り組み、地域の防災マップを作成している吉野小学校や本山小学校と連携して活動しました。

 

本山小学校の6年生とは、「突然の地震や災害でけがをした場合に、身近にある物でできる応急手当て」についての防災劇を行いました。

続いて、「嶺北安全安心まちづくりフェスティバル」にも参加し、RGAが作成した防災紙芝居を上演しました。この日は、家の中や外で地震が起こったときどのように身を守ればよいかを伝える「じしんまんにであったら」と、日頃の地震対策をクイズ形式にした「地震対策クイズ」の2作品を上演しました。

 

12月20日の「2016 The Final Report」では、保護者の皆さんや地域の方々、中学生、小学生に対して、ムービーの上演を行いました。このムービーは、南海トラフ地震が発生して避難所生活を送る場合に、問題になりそうなことをクロスロードクイズにして作製しました。この上演を通して、改めて防災に関する意識を高め、ご家庭でも防災についての話し合いをしてもらえればと考えています。

 

12月22日には、地域の高齢者の方が集まる「リハビリキッチン」という集いに参加し、お昼ご飯とRYNが焼いてくれたスポンジをデコレーションして一緒にいただきました。続いてRGAの防災紙芝居を上演しました。この日は、地震が起こる前の対策の必要性を訴えた「地震の被害を知ろう」と、日頃の地震対策をクイズ形式にした「地震対策クイズ」の2作品を上演しました。

 

 

これからもRGAでは、地域の方々に対して、防災について関心を持ってもらえるような活動を続けていきたいと考えています。