小学部

 小学部の子どもたちは、障害の状態や発達段階、個性などもそれぞれ様々ですが、入学したばかりピッカピカの1年生から、身体もぐんと大きくたくましく成長した6年生までが、それぞれのもてる力や可能性を十分伸ばし、将来の豊かな社会参加や自立につながる基礎的な力を培うために、日々の生活や授業に仲間と共に仲良く、元気に取り組んでいます。

日常生活の指導

 日常生活の指導は、子どもたちが、日々の生活を営む上で必要な態度や技能、知識などを具体的な実際の生活場面を通して、身に付けていくことをねらっています。例えば、基本的生活習慣と言われる「食事」「排泄」「衣服の着脱」「手洗い、歯磨き」や、「挨拶」「マナー」「きまりを守ること」「手伝い、役割」など集団生活をする上で必要な内容などを、日々の生活の流れの中で一人一人に応じた目標を設定し、細やかな支援を行いながら継続的に取り組んでいます。家庭や寄宿舎との連携も大切に位置付けています。

生活単元学習

 生活単元学習は、子どもの興味や関心、発達段階を考慮しながら必要な生活経験を単元として設定し、その単元に取り組む過程を通して自立的な生活に必要な事柄を身に付けていくことをねらっています。具体的には、学校や学部及び地域の行事、季節に関すること、野菜や草花の栽培、期間を設定して学部全体で取り組んでいるあそび学習等があり、その過程で子どもたちが見通しをもち、友達と協力しながらやり遂げる達成感や自主的、主体的な取り組みを大切にしています。

教科学習

  国語、算数、音楽、体育、図画工作の5教科があります。一人一人の能力を伸ばすことに重点をおき、個々の発達段階に合わせて、生活の自立に必要な内容を指導しています。国語、算数は個々の子どもの課題に応じて指導を行っています。実際の生活場面の中で生かしていけるように、日常生活の指導や生活単元学習の中にも取り入れています。音楽、体育は、低学年、高学年のグループに分かれて行っています。

交流教育

 地域の小学校や、高等学校と交流学習を行っています。舟入小学校とは年間を通して各学年同士で交流し、相互理解を深めることができるよう、両校が協力して計画を立てて実施しています。