なかむら自主防災組織NDSD
なかむら自主防災組織NDSDとは
なかむら自主防災組織NDSDとは、2016年にできた本校の自主防災活動に携わる組織です。また、NDSDという名称は、Nakamura Disaster Self Defence (なかむら自主防災組織)の頭文字から名付けられています。生徒主体で様々な活動を展開し、防災意識の高揚や避難所開設訓練などの実践的な活動を主に行っています。
結成当初は、生徒会執行部が主となって活動をしていましたが、現在は、その枠を超えて幅広い有志生徒によって構成されています。令和6年度現在の構成員は9名(防災士資格取得者2名)です。現在は、コロナ前のような活動に戻りつつあります。
中村高校の防災マスコットキャラクター「カワボー」
2017年には、中村高校の防災マスコットキャラクター「カワボー」ができました。
四万十市の鳥「カワセミ」と「赤鉄橋」をモチーフとしたキャラクターで、羽の中にたくさんの防災グッズを隠し持っています。
これまでの主な活動内容
避難所運営マニュアルの作成
2018年には、中村地区(中村高校)の避難所の開設・運営に係る基本的方針としてNDSD独自で「避難所運営マニュアル」を作成しました。(完全版:約110ページ、簡易版:約20ページ、英語版も作成済み)




避難所開設訓練
2018・2019年の避難所開設訓練の様子です。「避難所運営マニュアル」を用いての実際の訓練です。地域の方々に、それぞれの係員役や避難者役になってもらい訓練をしました。
世界津波サミット(2018)
自然災害が起こりやすい地域に住んでいる約50カ国の学生と防災に関する取り組みについてお互いに意見交換をしました。中村高校の発表は「正しく恐れるために ~私たちだからできること~」というテーマでした。
幡多地域小中学校での防災教室ボランティア
2018年 中村小学校 防災教室
2019年 東中筋中学校 防災講演会
様々なイベントへの参加や交流
〇 第2回「こくさい ぼ~さい いらっさ~い」(高知国際高校での防災イベント)[R4.12.18]
中村高校のブースでは、①防災に関する言葉でジェスチャーゲーム!②防災に関する言葉でビンゴゲーム!③新聞スリッパづくり!の3つを実施
〇 「なかこう祭(文化祭)」での取り組み[R5.9.22・23]
なかこう祭(文化祭)期間中にNDSDのブースを設け、取り組みの全体像をご紹介したり、前回の南海地震の写真を集め展示したり、防災グッズや非常食など実際に手に取って学んでもらったりしました。
〇 第3回「こくさい ぼうさい いらっさ~い」(高知国際高校での防災イベント)[R5.10.29]
中村高校のブースでは、①防災クイズ!②ランタンづくり!③新聞スリッパづくり!の3つを実施(来場者:67名)
〇 避難所生活に使われるプライベートルーム体験[R6.1.29~]
被災時に避難所生活などで使用される「プライベートルーム(間仕切り)」を、中学生・高校生・教職員が体験できるよう校内の一角に設置をしました。
〇 韓国青年訪日団との交流[R6.2.26]
防災に関するクイズを、日韓の高校生合同のグループで挑戦したり、また各グループ内で防災への意識などの意見交換を行いました。貴重な国際交流の機会となり、学びの多い時間となりました。
〇 四万十川総合水防演習[R6.5.12]
中村高校NDSDのブースでは、①NDSDのこれまでの取組について改めて認知してもらい、②地震のメカニズム、③水防クイズ!の2つのことについて来場者といっしょに学ぶことを行いました(来場者:39名)。
〇 四国防災八十八話カルタ製作プロジェクト 第1弾[R6.7.17]
徳島大学さんと協力して、四国防災八十八話カルタ(四国のこれまでの災害に関する言い伝えや体験談をカルタにまとめ、その活用・継承の一助とする取り組み)の製作にNDSDがかかわることとなりました。その1回目の勉強会をリモートミーティングにて行いました。
〇 四国防災八十八話カルタ製作プロジェクト 第2弾[R6.8.6]
先日からスタートした「四国防災八十八話カルタ製作」の2回目が、本日中村高校大会議室で行われました。いよいよ本格的にスタートしたカルタ製作、我らNDSDは高知県版を担当することになりました。初めてのことで戸惑ったこともありましたが、終わってみれば充実した時間となり貴重な機会となりました。お疲れさまでした!
〇 「なかこう祭」での発表[R6.9.2]
なかこう祭(校内発表)では、NDSDの専用ブースを設けました。防災スタンプラリークイズや、田村写真館からお借りした南海トラフ地震(昭和21年)の写真の展示、防災グッズや非常食の披露など行いました。中村高校の生徒の防災意識の向上に貢献できたと思います。
〇 第4回「こくさい ぼうさい いらっさ~い」に参加[R6.10.13]
高知国際高校の任意団体「Different」が主催する防災イベントに参加しました。中村高校NDSDのブースでは、防災アイテムづくりとして、ビニール袋でレインコートづくり、牛乳パックでスプーンづくり、新聞紙でスリッパやお皿づくりを行いました。多くの方に足を運んでいただき、高知県民の防災意識の向上に少しでも貢献できたと思います。また、カワボーも四万十川から駆けつけてくれ、とても盛り上がりました。
〇 中村地区合同防災訓練の打ち合わせ[R6.10.18]
本校の多目的室で、来月24日(日)の午前中に行われる「中村地区合同防災訓練」についての打ち合わせがありました。中村地区の避難場所及び避難所の一つに中村高校体育館が指定されているため、NDSDのメンバーも会議に参加しました。四万十市役所地震防災課地震防災係の岡村さんや四万十市の様々な地区の代表の方々が来校し、防災訓練(避難所開設訓練)の内容等について、ともに検討しました。防災訓練において、NDSDも重要な役割を果たすことになるため、全員真剣に話し合いに参加していました。
〇 令和6年度高知県高校生防災サミットに参加[R6.11.16]
高知県県庁正庁ホールにて、令和6年度高知県高校生防災サミットが開催され、NDSDの5名が出席しました。県下42校(実践校8校含む)が参加しており、高校生から防災の輪を広げていくことの重要性を改めて実感しました。県内外の実践校の取り組み発表は非常に勉強になり、今後のNDSDの活動に生かしていこうと思えるものばかりでした。また、午後の講演では只野哲也さん(TEAM大川 未来を拓くネットワーク代表)の震災体験を踏まえたお話を聞くことができ、震災においてわずか1分の判断が生死を分けること、日頃の避難訓練や防災意識が大切であること、震災直後の子どもたちの支援が重要であること、誰もが安心して集うことのできるコミュニティを創出すべきことなどについて学びました。防災・減災の意識向上に向けた発信を高校生から行うことで、今後起きる南海トラフ地震の被害をできる限り抑えていきたいと思います。
〇 中村地区合同防災訓練に参加[R6.11.24]
本校にて「中村地区合同防災訓練」が実施され、NDSDメンバー6名が参加しました。四万十市役所地震防災課地震防災係の岡村さんの指示のもと、地域住民約40名の方々と避難所開設訓練を行いました。スムーズに避難所が開設及び運営できるよう、住民の受付や避難ルーム・簡易トイレ・簡易ベッドの組み立てなどに参加しました。実際に組み立てることで、大きさはどの程度のものなのか、何がどう難しいのかが実感できました。後半は、NDSDがメインとなり、考案した防災クイズを行いました。短い間でしたが、楽しみながら、地域住民の方に防災の知識を普及することができたと思います。
〇四国防災八十八話カルタ大会 in徳島 に参加[R7.2.1]
徳島大学常三島キャンパスの地域創生・国際交流会館1階で、四国防災八十八話カルタ大会が開催され、NDSDメンバー8名が参加しました。昨年の夏から、高知県版の防災カルタづくりに励んできたこともあり、今回のお披露目&遊戯は非常に感動しました。日程の都合で、愛媛県版の製作校である松山東高校さんは、残念ながら不参加でしたが、徳島県版の製作校の国府中学校さんと、香川県版の製作校の高松桜井高校さんと交流でき、とても良い刺激になりました。今後も、様々な活動を通して、第1回NIPPON防災資産(優良認定)の1つに選ばれた四国防災八十八話(マップ)を伝えていきたいと思います。
カルタ大会の会場には、「阿波食品」さんのブースがあり、ローリングストック用の鶏肉商品「チキンとそなえるシリーズ」の試食ができました。避難所生活では、重要な栄養素であるタンパク質が不足しがちであり、それを補える非常食として紹介されていました。冷凍デリは3か月、常温保存OKの味付ささみは1年、アニマルフードは半年~1年の賞味期限となっており、食べながら入れ替えていくローリングストックに向いているのではないかと考えました。味は、非常食とは思えないほど美味しく、普段の料理にも活用できると思いました。
高知県版の防災カルタづくりにおいて、山本さんが「伝わる教訓!読み句賞」を、岡本さんが「センス抜群!読み句賞」を受賞しました。おめでとうございます!
カルタ大会後は、徳島市内の現地探訪として、四国防災八十八話の第1話に登場する「高地蔵」と、第15話に登場する「九死に一生を得た橋」の見学を行いました。第15話については、ひょうたん島・新町川をめぐるクルーズ船に乗りました。
〇第9回「なかむら未来学発信場」での発表[R7.2.13]
中村中学校・高等学校が掲げる柱の1つである「探究力」を披露する場が、「なかむら未来学発信場」です。そこで、中学生の発表と高校生の発表の間にNDSDの取り組み発表を入れていただきました。「探究」とは少し違うかもしれませんが、減災・防災に向けて自主的に活動しているNDSDの取り組みが、全校生徒や先生方、保護者の方、来賓の方などに伝わり、NDSDの認知度の向上に繋がったと思います。校内だけでなく、幡多地域や高知県全体の防災意識の高揚に貢献できるよう、今後も継続して活動を行います。(※全校生徒の皆さん、NDSDメンバーは常に募集中です!)