幼少期の感動体験の取組み

指導者の役割

幼少期における体験活動では、指導者(大人)の役割がとても重要です。
子ども一人ひとりが主体性を発揮できるよう、体験活動を意図的に構成し、子どもの興味・関心を引き出す活動を支援することが求められます。

まずは「体験の場」をつくることが大切です。
まずは子どもを身近な「体験の場」に連れて行くことです。遊び方を特に教えなくても、子どもの「体験の場」での遊びや探検はどんどん広がっていきます。

子どもたちの感動に寄り添って共感することが大切です。
子どもの驚きや感動を一緒になって笑い、喜ぶといった「共感する態度」や、見つけたことを「ほめる姿勢」は、子どもが次の活動に挑戦しようとする気持ちを支えます。

先入観を与えないことが大切です。
大人の価値観を子どもに押しつけてしまうと、自分で判断する前に、価値観がすり込まれてしまいます。
何に興味を持つかは、子ども自身が決めることで、大人はそれを見守るだけでいいのです。

子どもをじっと「待つ」ことが大切です。
子どもが主体的に何かをする前に、大人が何かを「与える」もしくは「止める」ことは、子どもの意欲・やる気を伸ばす邪魔になります。
意欲・やる気の原動力となる好奇心を伸ばすには、「待つ」ことです。 

過剰にお膳立てをしないことが大切です。
体験の場には、危険もあります。これをきちんと管理することは大切ですが、過剰に反応しすぎて最初から全てを取り除いてはいけません。
小さな危険での小さいケガや失敗は、大きな危険を防ぐことにつながります。