行事

継灯式

 継灯式とは、看護科に入学して一年半後、病院実習を開始するに先だち一つの区切りとして行われる行事です。直接人命をあずかる看護師の使命を明確にし、看護に関する知識と技術の習得をめざすとともに、専門職業人としての倫理観の確立や常に自覚と責任を持って行動する意欲の高揚をはかるために行われます。

 

 継灯式に欠くことのできない「灯火」は、火が聖霊を豊かに受け継ぎ清めるという宗教上の影響によるものでありますが、フローレンス・ナイチンゲールがスクタリの病院で暗い夜もろうそくを灯して患者を看護していたことから「看護の心の灯火」とされています。また「生命の灯火」といわれ、患者の生命を大切に守ることを意味しています。清浄を意味する白衣を身につけ、ナイチンゲール像より灯火を受け継ぐこの式は、看護の道を歩む者にとって生涯忘れることのできない厳粛な式であり、看護の道に進んでいる自らの思いを確認する大切な式です。

専攻科 修了式の様子