道徳教育の推進

「本校独自の道徳の内容項目表」にもとづく道徳の実践

本校では、学習指導要領改訂に伴い令和2年度より、教育課程上「特別の教科 道徳」を明記し、時間割に「道徳科の時間」を設けています。そして、年間35時間以上の実践を重ねてきました。実践をしていくにあたり、令和2年度には、「基本行動に関するプロジェクトチーム(道徳に関する委員会)」を中心に「本校独自の道徳の内容項目表」を作成し、これをもとにしながら小学部から高等部まで段階的系統的な実践に取り組んでいます。
今回はこの「本校独自の道徳の内容項目表」を広く皆さんに紹介いたします。各校の道徳教育に是非お役立てください。

 

  特別の教科道徳」本校独自の内容項目表

 

特別支援学校の道徳は小学校・中学校に準ずることになっていますが、内容項目の重点化(校内教員対象質問紙調査より)を行い、知的障害のある児童生徒の実態に即したものを作成し、全校で活用しています。教員の道徳の授業作りにおいて、この表をもとに、内容や目標をより具体的にイメージし、段階的で系統だった授業を作っていく助けとなればと思います。

 

【内容項目表の特徴】
 ・特別支援学校学習指導要領と同様の7段階(小学部3段階、中学部2段階、高等部2段)で構成された系統表である。
 ・内容項目の重点化・再構築を行い、小学部1・2段階15項目、小学部3段階16項目、中学部17項目、高等部15項目とした。
 ・近年のSNSなどの問題を考慮し、「情報モラル」の内容を追加した。
 ・「育成を目指す資質能力」が小学部から高等部へ段階的・発展的になるように配慮した。
 ・本来、道徳は内面的資質を育てるものであり、自己を見つめたり、多面的・多角的な考え方ができたか、というところを評価することも 
  分かった上で、あえて知的障害のある子ども達には道徳的行為・道徳的習慣につなげていくことが大事だという考えのもと、具体的で評
  価しやすい形で資質能力を表記した。

 

【内容項目表に基づいた授業の一例】

  略案①(中学部:節度、節制/生命の尊さ)

  授業の実際①

 

  略案②(小学部:生命の尊さ/感謝)

  授業の実際②