盲新聞を作りました!

盲学校の様子や児童生徒の活躍を記事にしました。

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2.「弱視」の教材・教具について

2.「弱視」の教材・教具について

 弱視児童生徒にとっては、たくさん書き込まれている情報から、必要な情報を選択して見ることは苦手なことのひとつです。教材の作成では、見え方に応じて文字を拡大したり、情報を必要最小限にしたりすることが大切です。また、特に注意してほしい情報を色分けしたり、太い線を用いて強調したりするなどの配慮も必要です。

  

1 拡大教科書

 拡大教科書とは、文部科学省の検定を経た教科用図書の文字や図形を拡大、複製したもので、弱視の児童生徒が使用する教科書です。個々の見え方に応じて文字サイズを測定した上で見えやすいポイントを選択します。小学校低学年の段階では、できるだけ見ることへの抵抗が少ないポイントの拡大教科書を使うことで心理的な負担を軽減して、学習活動に参加できるように配慮します。

 

 

2 資料(配付プリント)

 資料は拡大するだけではなく、一人一人の見やすさに配慮することが大切です。見えやすさには、見る対象となる文字や図表の線の太さ、境界線などのコントラストが影響するとされています。そのため単純に図表などを拡大するよりも、線を太くしたり、輪郭をはっきりさせたり、白黒反転(背景が黒色で文字が白色)にする方がより効果的といえます。特に図は書き込む情報を最小限にし、単純化したり文字も読みやすい大きさに拡大して提示したり単純化したりする必要があります。

 

 

3 教具

 弱視児童生徒にとって使いやすいと思われる教具として、コントラストがはっきりしている白黒反転デザインの直線定規や、三角定規、分度器などがあります。本体が黒や青色のプラスチック製で、目盛りの数字は白色で表されているため、見やすいです。目盛りの反対側には、1cmまたは5mm単位の桁目盛りがついており、線が盛り上がっていて触覚的に認知できるようになっています。また白黒反転のもの以外にも、目盛り部分が白と黒の2色になっている定規もあります。

 コントラストがはっきりしていて分かりやすい教具類(三角定規・分度器・直線定規各種)

 

【参考文献】
 猪平眞理・大内進・牟田口辰巳〔共同執筆〕香川邦夫〔編著〕:「五訂版 視覚障害教育に携わる方のために」,慶應義塾大学出版会,2016.